侍浜でトップロープとリードクライミングに挑戦
今年はボルダーで初段を完登する傍ら、リードクライミングにも挑戦したいという目標があった。
秋田県であればTODOクライミングジムなど室内のリード壁併設の施設もあるため、入門のハードルもグッと下がっている。
しかし蓋をあけてみると、室内をすっ飛ばし、ハーネスの履き方もおぼつかないまま岩を登ることになっていたのだった…。
弘前の山岳グループの練習に参加
自分のパートナーは青森県弘前市の山岳グループに所属している。そのグループで沢登りの技術向上のためにリードの練習をするという話から始まり、自分にも誘いがかかったのだ。前からリードをやりたいと言っていたのをパートナーは聞いてくれていたようで願ってもないチャンスだった。
話がきてから3週間ほどあったので、最低限のものとして以下のギアを揃えることにした。
Beal(ベアール) 10mm Virus(バイラス) 50m
BlackDiamond(ブラックダイヤモンド) ベクター
Black Diamond(ブラックダイヤモンド) ロックロック スクリューゲート
移動とボルダー
土曜を移動日として、まったり移動。盛岡でじゃじゃ麺を食べたりしていると侍浜に到着して15時くらいになった。秋田からは車で片道5時間程度。
弘前のチームは土曜も登っていたらしく、まずは初めましての挨拶。
その後、日が暮れるまでは侍浜のボルダーで和気あいあいとクライミング交流会。
トポで見るとグレードが甘くても、取り付いて見ると普通に難しかったので、その場でラインを引いて真っ暗になるまで楽しんだ。
キャンプと星空と朝日
リードの内容はまだかという方もいると思うが、ここからキャンプパートになる。もうしばし待たれよ。
キャンプ地は侍浜野営場。キャンプ場自体の営業は終了していたが、トイレは水道も生きているので、水はここで調達した。
お風呂は野営場の近くに温泉があるため、そこで入浴。
夜は快晴のため、恐ろしく冷え込んだが星も恐ろしく見えた。流れ星は4~5個発見。
今年の中で心に残った夜空のベスト飾るほどの綺麗さだった。
夜は寒くてあまり眠れないまま朝を迎えた。
日の出が6時20分くらいだったのでみんなで出迎える。
普段日本海側で生活していると夕日が沈むところしか見られない。日の出はとても新鮮で綺麗だった。
おはようございます。
トップロープ&リード
トップロープ
さて、ようやく記事の本題に突入する。
チーム一行でリードエリアに移動し、準備を始める。自分は何もかも本当に初めてだったので、ハーネスの履き方から環付きビナのセットまで細かくチェックしていただく。
もちろんクリップも分からないで、まずはトップロープで登り降りと高さに慣れましょうと提案していただいた。
最初のルートは「海は広いな大きいな 5.8」
※写真は自分ではないが、こんな感じのルートである。
・・・当たり前だが普通に高い。幸いスラブになっているため、良い足を拾っていけばなんてことは無いのだが、めちゃくちゃ怖い。
海が横に広がり、綺麗なのだが十分に楽しむ心の余裕は皆無だった。
なんとか登りきり、お次は地獄のロワーダウン。
これがまた怖い。ロープとハーネスに身体を預けてもいいものか最初は全然分からなかった。
地面に着地する頃には心身がズタボロに…まだ一本目!!
次のルートは「入学試験 5.10a」
これがまた、目玉が飛び出るほど高い。そして長いし怖い。
※この写真も自分ではない
なんとか気合で登り切る。トップロープでこれだからリードなんか夢のまた夢だ…。
次は「中間試験 5.10b」
よりにもよって上部でジムっぽい動きをしなくてはならない課題で、ある程度パワーも必要だった。
※これは自分です
トップロープの最後は「追試 5.10b」
なんか試験ばっかりやっててすみません。
これは上部のムーブが分からなかったので、現場処理のボルダーパワーで突破。
オブザベってほんとに大事。これリードだったら焦りまくってフォールしてますね。
※これは自分です
お昼ごはん
景色が綺麗~。
半分リード
後半戦開始。
慣れてきていたのもあり、クリップを鬼練習させてもらってから半分だけリードで登ることに。
ルートは先程登った「中間試験 5.10b」
上部のボルダーっぽいムーブを再びできるか心配だったが、なんとか終了点までたどり着くことができた。
リード
そして、本日のまとめとしてリードクライミング。
ルートは「入学試験 5.10a」
本当に長くてクリップもミスらないか心配だったけど、「平常心、平常心」と言い聞かせながら登った。
おかげでミスもなく5分ほどかけてジワリジワリと登ることができた。
※もちろん自分です
成果
トップロープ
- 海は広いな大きいな 5.8
- 入学試験 5.10a
- 中間試験 5.10b
- 追試 5.10b
半分リード
- 中間試験 5.10b
リード
- 入学試験 5.10a
今回、学びと体験の場を与えてくれて流転のみなさんとパートナーには本当に感謝している。
今後も技術の向上を続けていきたい。